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決着の行方
「そこも、その通りだ・・天帝は、この時点で天魔王が天上界で半身を分けて居る事は見抜けて居なかったのだ。獨爛の中に身を隠す。それは誰にも分からなかった。それが、今回我らとて、このミッションの中で知り得た事だ」
「そこは、俺も信じよう。又、あんたがここまで言って来た言動も、俺は嘘だとは思っては居ないさ。ただ、色んな疑問が、無限に噴出して来る。それが、今の俺をかろうじて制御しているらしいや」
「問答無用と言いながらも、貴様が我が渾身の力をふりほどこうとしないのは、そこか・・」
「ああ・・あんたは、何故、そんな事を今更繰り返して言うのかと思っているな?だが、俺にとっては必要な事なんだ。今から言う事のな」




