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決着の行方
もう、最後の大勝負だった。界には、もう最後の手段しか残って居なかった。武技でこの竜神を倒す事は無理だと思っていた。それは、竜神も同じ事だと分かったのである。
「それが、お前の最終手段か」
「ああ・・そうだ。俺はな、清治を守る。この身がどうなっても良い。そうする事が俺の使命だと思っている」
「そうか、ならばわしにも最終手段もある。その前に、天神天竜の何を聞こうとした」
「言ったじゃないか、始祖源流の血である天神天竜は、本来聖母になる身では無かったのかと言う事だ」




