清治の能力

決着の行方

　自分の策を隠さなかった。それが界の決意だったのだ。しかし、それをやれば、ここまでやって来た安定化を破壊し、混沌を再び元に戻す結果になる、大禁じ手であった。しかし、もはや竜神には、今この界を完全に阻止し、倒す事は出来なかったのである。ここまで界が力をつけて来ていた事を悟ったからだ。静かな口調で、竜神は言った。その眼光には、先ほどからの殺気は消えていた。

「良かろう・・そこまでの覚悟は、我も分かった。ならば、貴様の満足出来る答えを出そう」