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決着の行方
「貴様・・思念は、もう流石にわしにも読めぬ。だが、わしの思念も読めぬと思うが、過去を見るだと・・?」
改めて会話に乗って来る竜神に、界は何らかの確信を持っていた。それは、孜弦と闘った時や、母菜理座国で櫂が語った、櫂鴛棒の使用法である。その過去に櫂鴛棒を伸ばせば、過去が分かるのだ。と、なると、竜神の存在も、自分の父の事も分かるだろう。そして、今の界ならばそれは可能だと言う事だ。それだけのキャリアは積んで来た。そして、天上界では、一度もその応用を確かめる必要性も無かったからだ。




