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決着の行方
「お前・・」
竜神が、厳しい顔に再びなった。界王は何かを考え、そして仕掛けようとしている事を悟ったようだ。
「おっと・・櫂鴛棒の使い方を、どうたらこうたら言ってくれていたが、俺はさ、地上界で弦天と闘った時に、使い方は他にもある事を知っていた。弦天と言う存在も、地上界では特異中の、特異だった。その事と天王様が、関連している事も分かった。そして、大きな矛盾がある。確かに竜鱗は、あんたが言うように、地上界と天上界を結ぶ唯一の橋さ。でも、天王様は、竜鱗を纏っては居なかった。すると、第二の道があるんじゃないかと言う疑問さ。勿論、それが、あんたの言う櫂鴛棒の使い方が、間違いだと言う事と一緒かどうかは知らないけどさ。今、あんたは、顔色を変えただろ?ひょっとして図星なのか?」




