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決着の行方
「ぐっ・・これも返すのか・・がっ!俺も同じ事よっ!」
今放った界の最大なる攻撃が、竜神から倍返しになって戻って来た。思わず、界もたまらず天に逃る。そして、更なる櫂鴛棒旋風を叩きこむのであった。
どどーーーん、地響きを立てるようなすさまじい音と共に、竜神の周囲がもうもうとする粉じんの雲に覆われた。そして、驚いたような声がする。
「おおっつ・・更に倍返しを食らったか・・ぐ・・これは効いたぞ・・」
これは、確かに竜神に効いたようだ。界は竜神と刃を交わす度に、どんどん能力を高めて居た。このレベルになると、もう遥かに現天竜を凌いでいるだろう。それだけの攻撃力があった。しかし、竜神が言うように、天王の補佐とは、天竜の立場とは違うのだ。攻撃力だけが、その天職なのではあるまい。




