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やがて・・
再び神竜が注意を・・しかし、清治は元来の正直者だ。隠せないのだ。そう言う事を。
「ああ・・済まん・・俺もまだまだだな・・」
無邪気な表情で悪びれず、子供のような純粋な眼を見ては、神竜も、笑った。
「ふ・・うふふ。でも、清治様はそれでよろしいのかも。嘘が言えないんですものね」
神竜が今度は微笑んだ。
巴竜も、そんな清治に、にこりとし、
「はい・・是理毛と名付けますが、これは、もの凄い勢いで伸び始めました。氷壁をまず、一段突破し、更に増殖をすると、今度は2段目の壁も突破し・・それが、とうとう30段目にやっと増殖が止まりました」




