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ある境
毘竜が少し驚くと、
「はい。そこで、貴女の驚異的な記憶を辿りましょう。そこから、第六獨爛の複雑な動きが可視化出来ると思うのです。巴竜殿には伝えましたか?」
「ええ、巴竜には、私の記憶した主要五岩体の動きを伝えてありますが・・」
「まあ、そうでしょうね。巴竜殿が、そこをおろそかにされる事は無いでしょう。少しそのままそこでお立ち下さい」
「え・・あの?」
戸惑う毘竜。しかし、神竜はいちいち細かい説明などはしなかった。美女と言われる毘竜を圧倒するオーラ漂う気品と、輝く美貌であった。




