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ある境
それは、興竜を神砕くによって、飲み込んだ役目があった。それを、自分にもそうしろと言われたのでは無いかと少し腰を引いたのだ。そんな動揺を感じぬ神竜では無い。
「うふふ・・ご安心なさい。貴女を飲み込んだり、神砕いたりはしませんから。またその必要もありませんので」
「あ・・はい」
少し安心した毘竜だった。
「第六獨爛の解明の前に、ほぼ第五獨爛の研究・検証は大詰めを迎えているようです。この第五獨爛の地まで、我らの前線基地が伸びれば、いよいよ、遷宮も有り得ますね」
「え!そうなんですか!」




