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竜神の掟
「ふふ・・竜王の子は、とうとう大麒麟と成り得たか・・」
「何を!言え!竜神!この先に何があるっ!俺達に何を望むっ!」
「問答などは、もはや無用。その体に聞くが良かろう」
途中何度か、そう言うやりとりがあった。しかし、闘いがここで終わると言うものは無かった。界は、櫂鴛棒を一本では無く、二本にした。これは無意識であったが、竜神の顔色が一瞬変わった。
「ム・・」
その時、竜神の体も変化し始めた。
ど・・どどど・・どん・がら・・がら・・がら・・その空間の天が割れ始めた。
前線新王宮まで、それは微動として伝わったのだった。




