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解明・・
「むう・・言う事は、尤もだな」
界は頷いた。清治が神竜に目配せをする。まさか、竜神と自分が闘うと言うミッションがあるなんて思っても見なかった。心に動揺も走る。しかし、情念の世界では、清治の父であり、自分の父が仕えた上官だ。それも父は、竜神の右腕だったと言うでは無いか。又どちらかが吸収されるような・・そんな役目が自分に降りて来た・・神降りとは、どんなんだろう。心が乱れている。恐らく清治もそうなのだが、彼は天神天馬に伝えられていた一環の言葉の中に、今回の行軍の意味を、神竜の言わんとする事と見抜いていた。そして、第七、第八獨爛は、今の状態では突破など出来ない事も分かっているのだった。




