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誘う者
「そんな・・しかし、母ちゃん程の者が・・むざむざ・」
「そう、むざむざ、何も察知出来ず、何もする事も適いませんでした。この第六獨爛は、無限の罠。六迷と清治が名付けたのと同様に、偽物を廃すようです。清治のコピーや、他獨爛のコピーも通用しません。それが、私が今回この第六獨爛全体を見て来た事なのです。つまり、この第六獨爛に至っては、第五獨爛で存在した鬼竜も、一瞬で消滅した事でしょう。魔怪鳥と言う名で呼びますが、まさにそんな弦魔の術等も通用しないと言う事です。いかなる侵入者も逃れられない六迷とは、まさにこのような相手でしたね」




