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誘う者
「では、言いなさいと言うご指令ですから・・そもそも天上界の天職とは不動のものであり、誰かが欠けても補充される。そして、その仕組みは、この竜族においても同じ事です。その拡大的序列などを八百万神、天の王臣達に置き換えても、既に全て一族・一統の流れが出来ているのです。その血族、或いは門中の中から、次代の天職が降りて来ると私は考えます」
「あ・・」
天竜も何か感じた。興竜は続ける。
「はい、その通りです。今天上界には天帝が居られ、天王様が居られます。居られたと言い変えても良いでしょうか」




