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清治の能力  作者: 白木
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誘う者

「本日は・・?」

「はい、全姫様には益々ご隆盛の事、この天宮からあまねく照らされ、八門によって放たれる宮光もその輝き・強さを増しておりまする」

「あの・・駄羅神殿、ご挨拶として、それは礼節を欠く事かも知れません。でも、返礼も致しません。貴方程の方が直入に申し上げますが、それだけを告げに来られたのでしょうか?」


 この天宮に、駄螺神が世間話をしに来る事は無い。自分の大事な持ち場を離れて、ここまで来る用件は何だ?と、全は直入に尋ねるのだった。


「あ・・いや。勿論、全姫様が、お感じのように世間話をしに来たのでは御座いませぬ」


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