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気配を消す者・・
興竜が、疲れた顔をしている。相当に智力・知識の総動員をしたのだろう。だが、そう簡単に出る答えならば、こんな無限地獄の罠にむざむざ誘導などされはしないのだ。
「そうですか・・得体の知れないエリアでしたね・・良く良く考えても未だに不明です」
「ははっ・・興竜、俺だって分からねえよ。でもさ、頭で分かってから攻略なんて出来なかったよ、今回はね、いや今回もだけどさ」
「まあ・・そう言う意味では今までもそうではありましたが・・清治殿もそうで御座いましょう?」
「あ・・ああ・・それはそうだよ、うん。あはは」




