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季節の移ろい
「分かりました」
全員が頷いた。
「しかし、紫竜と紫竜号の関連性?分からんなあ・・」
浦部は頭を捻って、腕を組んだ。
「あ、多分関係無いと思いますよ。俵さんが脇坂博士にご提供された、民話の話に興味がお有りだったのでしょう。紫水晶とか*紅水晶とか言われていましたからね」
「不思議な方だ・・」
佐野が言った。
「自分も専門分野以外では、答えようもありませんから。ははは」
香月が再び鳩の話をし始めた。磯川は磯川で、川上氏と談笑中。それぞれのテーブルに話の花が咲いていた。
*紅水晶 キーワード




