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季節の移ろい
浦部が答えると、香月は少し考えてから、こう答えたのだった。
「風ですね、やはり。海辺からの強風と、敦盛が盆地なので、地形が複雑で非常に難しい土地ですよね。スピードが要求される」
「その通りです。流石に香月博士。自分の所の地理的なデータまで頭に入れられているとは、驚きです」
浦部が言うと、
「博士は止めて下さい。俺にとっては、浦ちゃん、香月君で。ははは」
その一言で、政春は凄く身近に香月を感じた。
「こちらの方は?」
「俵と申します。浦部さんに鳩を頂き、子供と一緒に秋から競翔をする者です」




