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季節の移ろい
「そうです。いずれ、この4系統が香月系となるのでしょうが、余りに彼の試みは壮大過ぎて、自分には到底理解が出来ません。日下系にステッケルボード系を交配し、それまで、川上旧主流系に、シューマン系、ハンセン系、勢山系を交配して来て数々の優入賞をしながらも、敢えて、その系統を壊す所から始めたんですよ。常人にはとても思いつくものでも真似等出来るものでもありませんよ」
「ほう・・常人では確かに真似が出来ないものですよね」
「それにしても・・」
浦部が、にやっと笑いながら政春に言った。




