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季節の移ろい
*紅水晶は、後の展開につながる話であるので、これ以上はここでは論述しません。
重要な鍵を握る脇坂が、ここで登場して来た事で、動きが加速して行く。
清治が、夕食の時間に又少し政春を驚かす事を言った。
「あのね、今度は、栗色の鳩が増えるんだよ」
「ん・・?・・又夢を見たのかい?清治」
「うん。」
「その鳩は誰かから貰うとか・・?」
「うん、そうだよ。黒い顔の人から」
政春は黙った。子供特有の夢の話にしておこう・・まさか・・香月博士が香月系を分譲してくれる筈が無い。香月系でも、飛び筋の一群だと言われるのが、香月暁号系統と言われるのが栗の鳩群なのだ。




