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季節の移ろい
「あ・・でも、その後のパーティーは、ごく親しい方ばかりと聞きました。講演には勿論ご同行させて頂きますが、パーティーは、やはりご遠慮させて頂きます」
「いえいえ。今回は、競翔関係の方だけのパーティーだと聞きます。人数も限られていますし、何か、その場で、香月博士が発表するそうですよ。俵さんは、香月系を導入したいと思われているんでしょう?なら、是非ご一緒に」
「浦部さん・・だから、それは赤面するような私の無謀な思いだと言う事で、この前・・」
「もし・・ですよ。その勾玉が出土したら・・自分は、偶然や、奇跡なんて言葉より、現実に今言ったような不可思議な出来事の数々を知っている人間。だから、香月博士に会って話する機会なんですから、どうぞ、ご一緒に、俵さんも」
「しかし・・」
俵は、戸惑っていた。しかし、もう時は動き始めていたのだった。




