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季節の移ろい
「童馬?」
「左様・・この三皇神社には、2つの御神体が祀ってあり、1つは、童馬の鬣、もう1つは、実は紅水晶の勾玉。その民話と繋がる事かも知れない」
「へえ・・・」
政春には、実に興味深い話であった。そして、続けた。
「私の大学の先生で、考古学の研究をされている*脇坂博士と言う高名な先生が居ます。実は、この民話の事をまとめて、先日その書類を博士の所に送りました」
しかし、宮司はこの時・・
「神事を行い、その楠の元を掘って見よう」
「えっ・・そんな大層な」
*清治や清治を中心として現れた天才博士達と関わる重要な人物




