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志村恭介編 ニ尾城
志村の眼が光った。
「先輩・・やっぱりだ・・まだ嘘をつかれていましたね?では、先輩はどうして、この紅水晶の秘密を知って居られたんです?重大な事ですよ、この点は」
「あ・・ああ・・実はそのペンダントの発見者は俺なんだ。それは真世ちゃんが予言していた場所で・・」
「やっぱり・・すると、ある組織なり、者なりが動いているとするなら、このペンダントに秘密があるのでしょう。今の話の中では夢物語なんかじゃ語り尽くせぬ事が多すぎる。先輩はその後身の周りで起きるた次々の出来事に恐れを無し、調査から降りられた。その理由をもう少し詳しく聞かせて下さい」
「・・ああ・・お前と言う奴は敵に回すと、とんでも無く恐い奴だ・・。最初から俺はこの調査になんか加担していなかった。真世ちゃんの、数奇な運命に翻弄されて生きるその姿を見て、純粋に応援したかっただけなんだよ」




