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志村恭介編 ニ尾城
「先輩が何かを知って隠していると思ったからですよ。その少年が言うには、この*斎藤真世さんに瓜二つの少女が、我々が探索している*紅水晶勾玉を持っていると言う事です。この推察が正しければ、この少女は、*脇坂博士と勿論接点があり、そして、少女とも先輩は接点があった筈。先輩・・隠そうとするなら、この少女の事なんか俺は知らないと言ってくれれば、私も追及する事は無かったんです。これで良く分かりました。先輩は西方城に深く関わっていましたね?」
「・・・お前・・何時からこんな恐ろしい男になったんだ・・しかし、その少年とは一体?」
「少年の事は言えません、しかし彼が言うには、その*少女は危険だと言う事です。しかし、自分は目で見える事しか信じませんから」
「分かった・・数日待ってくれ。俺にも準備がある」
「はい・・分かりました」
志村は、この高村との会話の中で何を見出したのか。又数日が過ぎた・・。




