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志村恭介編 ニ尾城
「知っています。でも、我々に脇坂博士は、高村先輩の所へ行けと言われました。先輩が当時*脇坂博士と、西方城発見の手掛かりについて協力もしていたんですよね?」
「協力と言うか・・偶然ここで先生に再会して、少し見てくれんかと*橄欖岩を調べた事がある」
「*橄欖岩?」
「ああ、そうだ。その石も四国の東赤石山、権現越付近で産する珍しいものだ」
「西方城で、*エクロジャイトは?」
「出ていない」
「なら、どうして南斜面で我々がエクロジャイトを拾った時、同じような推理に行き当たらなかったんですか?二尾城は2つあるものでしょう?違いますか?西方城とは、関西にあるからの名称ではなく、岡山のここ・・東・西にあったからでは無いのですか?」
「・・それを推理するのは・・俺の領分とは違うだろう・・」




