370/9342
志村恭介編 ニ尾城
志村には、清治の幼少時代の能力が消えたのでは無く、成長と共に、大きな力になって持っているようだと感じていた。政春達が又その能力の事を心配するので、パソコンデータと言う形にしているが、彼は口に出しては居ないが、はっきり特定しているような気がした。しかし、だから清治の持つであろうその力を自分は利用してはならない。清治は俵家には無くてはならない存在で、自分の達の世界には入り込ませてはならない・・とそう心に誓ったのだった。
電車を乗り継ぎ、志村が岡山へ戻ったのは翌朝の事であった。そして、志村は斎阿覚寺には向かわず、その足で都屋新館へ・・。玄関を箒で掃いている高村が驚いた。




