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志村恭介編 ニ尾城
「そうなんだよ、清治がね、最近私の考古資料に興味を持っていて、自分が以前に見た夢や、一緒に敦盛での*磁場研究をしたり、*香月博士の依頼を受けて、君が今居る岡山の*西方城でも数回の*放鳩訓練をやったんだよ。確かに磁場には、敦盛と共通のものがあって、更に東北の山中でも同じ所が一箇所ある。これは、一度志村君にも報告したらと思っていたんだ。香月博士も今はS工大の名誉教授。ゆくゆくは学長になられる方だ。多忙を極められていて、充分に以前のようには動けないので、こんな資料を私に提供してくれているんだ。私も考古学を自分なりに趣味として続けているが、*脇坂先生の連絡先も分からず、どうしようかと思いあぐねていた所に丁度君の電話があって良かった」
「それは・・興味深い話ですね、それでは、私がそちらにお伺いしましょう」
*動いて行く。志村が共鳴し始めたのだ




