342/9342
志村恭介編 古城
・・・やれやれ、翁が、子守に昔話を聞かせてやるのと同じだ・・そう言えば、年からすれば、祖父と孫じゃないか・・志村は横になり、眠ってしまった。
「よし、よし。お前は見所があるぞ。歴史の中で、そう言う事が起こって来たのは承知の事じゃ。ダーウィンの進化論も実証されておる。我々を含む生命体は言わば消耗品で、その耐久度も弱い。やがて自分の意志通りに動く生命体が完成すれば、彼等エクトプラズマは再び進化の目的を宇宙に向ける事が出来るのじゃよ」
「・・気の遠くなるような時間ですね。でも、何故エクトプラズマは我々人間と言う生物まで進化させたのに、手っ取り早く、その進化を完成させようとしないのでしょうか?」




