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志村恭介編 古城
「へぇーー・・すると我々人類や猫とかもですか?」
「無論じゃ。その中でより飛び抜けた生物だけが最後に残る。それこそがエクトプラズマが創る最後の目的・到達点なのよ」
黙って聞いていた志村であったが、
「博士、話の腰を折るようで、誠に申し訳無いのですが、私が以前、誰の作品だったか忘れましたが、古本屋で読んだSF小説にそっくりですよ、その話。確か・・『見えない生物バイソン』とか、何とか」
「ちっ!志村は面白味に欠ける男じゃ。お主には聞かさん。品川君よ、まだ聞きたいか?」
「はい!お願いします」




