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志村恭介編 古城
「それはのう、良く我々が聞く言葉で、*霊体の事を『エクトプラズマ』とか呼んだりするじゃろう?それは元々外宇宙から来た気体惑星での。その気体惑星は、約地球の100分の1の大きさだった。それが太古の地球に衝突して、バラバラに砕け散ったのじゃ。気体は1兆の10兆倍と言う途方も無い数に分裂してしまった。それはバラバラになっても、1つの生命体としての意志を持ってるが、実体は気体でしかあり得ない。そこで、エクトプラズマは個々にその自分の質量のレベルに合わせた活動を始め、またそれぞれに自分の意志で動く、動植物を創造したのじゃ。それをやがて途方も無い年月を掛けて、生死・・つまり創造と廃棄と言う形で進化させて来た。不具合なものを廃棄し、有能なもの、強いものを栄えさせ、そうする事で、自らエクトプラズマが互いに元の超意志体として融合出来る時を待っているのだ」
*ずっと先に出て来るこう言う現象を示しているが、実体はもっともっと違って来る。しかし、脇坂が感じているものは、確かにそう言うものの実体を予測しているのであった




