清治の能力

志村恭介編 古城

「わしは動けん。今は動きとうても、さっき言った恐らく内閣調査室がわしの行動を監視して居る。当分この地で病に臥せって居る事にするわ。お前達は、事の次第を修作に連絡してくれれば良いわ」

　志村は黙っていたが、それでも表情は重いままであった。

　品川がコップ酒を飲りながら、赤い顔で脇坂に聞く。

「ところで？博士。宇宙から来た生命体とはどんなものですか？」

　品川はどうやらこっちに興味があるようだ。

　志村は無表情のまま、酒を一口飲むと、横になった。