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志村恭介編 古城
「ほりゃ!この石じゃ、志村よ。これはどこで拾った?」
脇坂が差し上げた石を見た志村は、
「別子銅山の斜面上に露出していた岩盤層です。相当大きな地層でしたが・・それが何か?」
「滑石じゃ。住友め、この滑石を売れば、又あの村も少しはにぎやかになるのにのう。あれだけの鉱脈を掘ろうとせんわ」
「・・何に使うのです?その滑石を」
「何?知らんと持って来たのか、志村・・お前は学者に向かんぞ」
脇坂が志村に言うと、品川がむっとした顔で反論した。
「ほりゃ!この石じゃ、志村よ。これはどこで拾った?」
脇坂が差し上げた石を見た志村は、
「別子銅山の斜面上に露出していた岩盤層です。相当大きな地層でしたが・・それが何か?」
「滑石じゃ。住友め、この滑石を売れば、又あの村も少しはにぎやかになるのにのう。あれだけの鉱脈を掘ろうとせんわ」
「・・何に使うのです?その滑石を」
「何?知らんと持って来たのか、志村・・お前は学者に向かんぞ」
脇坂が志村に言うと、品川がむっとした顔で反論した。
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