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志村恭介編 古城
二人は無言でその沢を歩いた。沢の水は清らかで、青石、赤石が輝いていた。やや落差のある淵の中には、時折ヤマメが姿を見せては、その美しい赤い斑紋の余韻を残して反転し、岩陰に隠れる。
「先生!これ」
品川が突然指差した大きな岩の割れ目に、3から4cm位の水晶が見えた。
「ほう・・水晶だね。少し一部を切り取って見よう」
ハンマーでその一部を叩き割り、既に、数種類の岩石を入れた麻袋にそれをしまい込んだ。
そして、その夜はその近くにテントを張った。
二人は無言でその沢を歩いた。沢の水は清らかで、青石、赤石が輝いていた。やや落差のある淵の中には、時折ヤマメが姿を見せては、その美しい赤い斑紋の余韻を残して反転し、岩陰に隠れる。
「先生!これ」
品川が突然指差した大きな岩の割れ目に、3から4cm位の水晶が見えた。
「ほう・・水晶だね。少し一部を切り取って見よう」
ハンマーでその一部を叩き割り、既に、数種類の岩石を入れた麻袋にそれをしまい込んだ。
そして、その夜はその近くにテントを張った。
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