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志村恭介編 古城
・・まして、そう言う書物が時の権力に触れずに残って居た可能性・・とても信じ難いものでもある。日本各地に残る民話、寓話が、人々の想像上の産物だとしても、そこには必ず土地柄とか、民情が隠されていて、それは或いは一家団欒の為創作されたものなのかも知れないし、子守りや教育手段かも知れないーーと。一方志村は、もっと明確でその事例を1つ1つ明かすまでも無く、そこには恐らく偶然の名作は無いと考えている。やはり何かがある・・。
*敦盛の地において、俵が今文献の調査を行っている。きっとその繋がりがあると志村は思っていたし、*清治少年がこの先何らかの自分たちと関わりを持つ事を感じていたのであった。
*その通りだ




