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未知の血統

「でも・・オールマイティな鳩なんて、そうそう存在しませんよ」

「いや居る。居たと・・言うべきか。嘗ての*紫竜号がそうだった。100キロの文部大臣杯をいきなり全国総合優勝し、そしてグランドスラム・・」

「それは、超別格じゃ無いですか。古今東西、これからも出現しない怪物鳩の話ですから」

「それはそうだ。だが我々はトレーナーとして、スプリント号やパイロン3世号を育てる事が出来る可能性はある筈だ」

「浦部さんは・・とても大きい方です。浦部さん、実は今日お邪魔したのは、私をこの河原連合会に入会させて貰う為でもありました。どうか、弟子にして下さい。お願いします」

*紫竜とは、方角でもあるが、清治自身の本当の出世と清治を探す本当の両親が地上界に放った存在でもある。まだまだ、その先は明らかにはなって来ないが・・。