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未知の血統
「うん!」
清治も、にこにこと頷いた。
「はは・・そうか」
その時、
「シロ!」
シロの吼える声で、清治が外へ飛び出した。来客が来たようだった。
「あ!*香月博士!」
来客は、何と予告も無かった香月であった。実際政春達に会うのは2年半ぶり事だった。
「俵さん、お久しぶりです。清治君、大きくなったねえ」
「香月博士!こんばんわ・・お久しぶりです」
「済みません、夜分に。夕食の時間でしたか、事前にご連絡も差し上げず」
2年半前とは香月も随分違って、以前のような日焼けした顔色では無かった。
*清治のやはり能力作動である。




