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未知の血統
香月暁号系統を見たいと言う本音を悟られて、道明寺は頭を掻いた。政春も、少しにやっと笑った。
鳩舎の中の数羽を見て、道明寺は子供のように目をキラキラさせて居た。
「凄い・・この筋肉・・そして羽毛・・芸術品のような姿勢・・全てが圧倒的な格の違いを感じさせますね、香月暁号系統は・・」
「ふふ・・。では、こちらの鳩はどうだ?」
浦部が道明寺に差し出した鳩は、見た目には、お世辞にも素晴らしいと言う印象は受けなかった。どちらかと言えば、平凡で、ぱっと見には見栄えがしない鳩だったが・・手にとった道明寺が、




