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未知の血統
「そうだよ。清治君には、特別な才能がある。それはわしも断言出来る」
花川氏も横からそう言った。
「ところで浦部君。君の鳩は最近がらっと変わったが、一体どう言う血統なのか?」
田名部が言うと、周囲も興味があるようで頷いた。
「困りましたね・・まだ発表段階じゃないんですが・・しかし、地区優勝となると、血統書を公開せねばなりませんし」
「無論だ。香月暁号系統を清治君が使翔させてる事は誰もが知っている。しかし、血統が良と言ってもそう簡単に成績が残せるとは、誰もそうは思って居ない。競翔は勿論血統は大事だが、管理・手腕に拠る所が大じゃないか」




