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羽ばたけ若駒!
「ほう!関西ですか。ひょっとして、韓さんとか、佐久間さんの所とか?」
「あ、いえ。余り知られていない鳩舎なんですよ。少し面白い血統がありましてね、見て来ようと思っているんです。俵さんのご都合は?」
「勿論OKですよ。清治も喜んでいるし。私はどこへでも」
「はは・・少し高速道路を走りますからね」
一体・・どこへ連れて行ってくれるんだろう・・政春も楽しみになった。清治は買って貰ったばかりの本を夢中で読んでいた。
車は順調に走り、約2時間半後には、側道を走っていた。海岸通りに沿って景色が変わり、海沿いに差し掛かっていた・・。




