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羽ばたけ若駒!
浦部の言葉に、大きく頷いた政春であった。
・・確かに・・他人作出の鳩を使翔していると感じる、政春の競翔だが、それは彼自身の飼育歴が浅いせいかも知れないし、一回優勝したからと言って、それが全てを論じる結果にならない事は分かる。少し言葉を軽々しく出した事を反省した政春であった。
結局、香月暁号系統もその後の参加は見合わせる形で、初めての競翔の秋は終了した。
最終1000キロまである秋レースもやはり、花川、浦部が優勝を争う展開となって、花川が優勝した。
河原連合会の会員達のレベルも浦部が言うように、高いものと認識していた。
そして・・
大きな出来事も殆ど無く、秋・・そして冬を迎えようとしていた。あれから香月からの連絡も無い。浦部とは、しょっちゅう最近会っている以外。




