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羽ばたけ若駒!
清治の目が輝いた。勿論清治が花川さんの家に行った時に、よく懐いていた子犬の頭を撫でていた事を政春が見ているからだ。勿論清治が犬好きだって言う事を知っている。清治は、それから嬉しそうにはしゃいで、買い物に付き合った。妻弓子は少し反対したが、結局しぶしぶながらも賛成した。
ホームセンターで犬小屋を買って、餌容れや、餌を買った後、花川さんの所へ早速寄り道をする。やっぱり清治が希望したのは、一番頭を撫でていた一匹の子犬だった。
「ははは。喜んで貰えて嬉しいよ、清治君」
花川氏は、3匹の子犬の貰い手を探していた所だった。




