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羽ばたけ若駒!
香月がそう言うと、
「へえ・・やはり、全く違うよ、香月君は。我々は、幾度となく使翔させてそれから競翔鳩の短長所を見極めて行くけど、最初から既に淘汰しているんだ」
佐野が唸った。
「とても、そのレベルには到達し得ないよ、我々凡夫は。でも、自分は自分の競翔をするだけさ」
浦部が言うと、にこりとして香月が頷いた。
「そうですよ、浦ちゃん、そして俵さん」
「清治君。有難う、これからも鳩を大事にしてね。君なら間違い無いと思うから」
そう言って、香月は車に乗って帰って行った。
佐野達、浦部達と楽しい時間を過ごした後、政春は、清治にこう言った。
「清治、香月博士はこう言われた。お前は動物の心が分かるんだって。だから、父さんと一緒にこれから競翔を楽しもうな、決して無理はせず」
「うん」




