150/9342
羽ばたけ若駒!
浦部が言う。
「でも、浦ちゃんの松風系も相当の出来だよ。特にこの2羽は、先に浦ちゃんの所で見た若鳩達よりむしろ出来が良いのでは?」
「ははは。好きな子鳩を選びなさいって、ここの清治君に言ったら、一番飛び筋の2羽を選んだ訳だ。2羽とも同腹だよ」
「ほほう・・清治君には、先天的に鳩を見抜く力が備わっているんだね」
そうこう言っている内に、香月が到着した。今度は清治が一番に 香月の所へ走って行った。
「お!清治君、こんにちわ」
香月が微笑むと、清治も2度目になる香月の訪問に、笑みを返した。




