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羽ばたけ若駒!
「丁度一緒になるなあ・・」
浦部が言う。
「香月博士と同じ日ですか?」
「ええ、偶然ですけど、佐野さんがこちらへ来られるって言っていました」
「そうなんですか!佐野さんが?」
政春が頷いた。
「楽しくなりそうですね、佐野さんも凄く興味があるそうですよ。俵さんの所の香月暁号系統の鳩達が」
「ははあ・・成る程、それで・・」
「香月暁号系統は、S工大に飼育委託されていて、殆ど一般の人には触れる機会も少なく、佐野さんがどうしても見たいって、だから頼んで欲しいってね、ははは」
「何だ・・佐野さん程の人なら直接香月博士にお願いすれば良いのに」




