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季節の移ろい
「香月博士には競翔鳩を頂く予定です。この地で競翔して、テストをしてくれと。志村君と言う学生も来ました。同じ*磁力線の事を言っていました。先生は勿論この学生の事もご存じだったんですよね」
「おう・・2人は、天才じゃ。わしが、40数年間で培ったものを類まれな推理と、分析力で既に見つけ出そうとして居る。わしが到達しかけている所まで昇ってくるのも、時間の問題であろう」
「・・・*香月博士は動物学者では第一人者ですが、考古学の第一人者である*脇坂博士の所まで推理が到達している?」
政春は、首を傾げた。
「いずれ・・分かるだろうて。その根本に影響する事が、ここにあるとわしは見ている。それがここへ来たわしの目的じゃ」




