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季節の移ろい
「ふぉほほ・・面白いか、せいじ。それならこう言う話はどうじゃ・・」
豊富な話題に加えて、脇坂の話は宇宙まで広がって行く。きらきら目を輝かせながら清治も聞いていた。
「・・と言う訳でな。この宇宙とは表裏一体。つまり、暗闇があれば、昼間もあって、隣り合っていると言う事なんじゃ」
「ふうん・・」
話に引き込まれて、清治が脇坂に親近感を持ったようだ。元々祖父と二人暮し、年寄りには心を許せる部分があるのかも知れない。少し清治の様子がおかしくなって来た、眠くなったようだ。
「さあ・・清治、もう寝ないとな」
政春に促されて、清治が弓子と隣の部屋に移った。




