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第一章
「噂では、南米での研究も終えられて、近々日本に戻って来られるそうですが・・」
「競翔と言う言葉すら知らなかった私ですが、奇妙な縁によって、子供と一緒に鳩の世界の魅力に触れ、わくわくしている自分が今、居ます」
「俵さんが、もしその気でしたら、一緒に清治君と競翔をやって見ませんか?」
「私等が・・出来るものでしょうか?」
「鳩に対する愛情さえあれば、競翔鳩を飼う、又競翔をすると言うのは難しい事ではありません。この河原連合会は小さな競翔の会ですが、皆さん楽しく参加されております。私が会長をしておりますので」
「あ・・そうなんでしたか。清治さえ良ければ、一緒に鳩レースをやって見たいなあ」




