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季節の移ろい
そんな質問をされた。そこへ浦部が合流したので、3人で出かける事になった。それから浦部と政春の交友は鳩だけに限らず、不思議な縁となって、これからも続いて行く。
清治は、弓子と留守番だった。敦盛の地に連れて行くのは、祖父健在と信じている清治にとっては、重いものだからだ。
「どこ行くの?お父ちゃん」
清治が聞く。
「今日はね、お父さんの後輩の方と民族資料館とかを、色々案内するらしいの」
「ふうん・・」
車中で、少し俵達と志村の会話が進んでいた。
「それで、その三皇神社からその後何か出ましたか?」
志村が、政春に尋ねた。
「いや・・、胴剣が出土した事で、そのままストップしているよ」




