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グレーの捨て猫

作者: 北風まりあ

彼は5才年下。


中学校の時、母親に捨てられた。


家の2階から飛び降りた。


病院へ担ぎ込まれた時、顔の半分が崩れていたそうで、写真もなかったので、壊れていない方の顔と同じに手術した。


そのせいか?顔が左右対象で美しい男だった。


出会いは不純だった。


サイトで知り合って何回かメールして会う事にした。


正直こんな出会い何回もしている。


だから全く期待してなかった。


待ち合わせの場所に着いて、車を確認して乗り込んだ時は驚いた。


あまりに好みな男だった。


でも彼には長く同棲してる女が居た。


そして私は結婚していた。


時間が経つにつれ、お互いがお互いを必要に想う様になっていた。


彼が、お前を俺の物だけにしたい。と言ってくれた。


嬉しかったけど答えられなかった。


そして彼の気持ちが離れて行くのがわかった。


出会ってから4年経った。


私は離婚した。


今でも彼は1ヶ月に1回はメールくれる。


げんき?会いたい。


と。


でも会いたいのか?ただ抱きたいのか?わからなくなってきた。


彼に求められる事は嬉しい。


でも抱かれるとわかる。


愛されてるのか、そうじゃないのか。


その時に寄って違う。


ただ貪る様に抱く事だけはいつも同じだ。


私こんなの嫌だ。


彼が欲しい。


彼が私を半分 母親に重ねている事は知ってる。


次に産まれてくる時は私の子供に産まれておいで。


私はあなたの事めいいっぱい愛せるから。


って、何度も伝えた。


お前を抱けなくなる。とその度に言う。


ちゃんと笑えない捨て猫。


笑い方を教えたい。


愛って、どんな物か伝えたい。


ねぇ、私は今、本気で君が欲しいよ。


グレーの少し汚れた君を私は拾って飼うの。




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