第10章 ハッピーエンド
カフェの朝は、柔らかな日差しで満たされていた。
めぐみは窓際でドリンクを作りながら、胸の奥に
静かな幸せを感じていた。昨日の選択が、心に温かく残っている。
「おはよう、めぐみ」
クリスがカウンター越しに微笑む。
その笑顔に、めぐみの胸は少し高鳴った。
「おはようございます、クリスさん」
自然と笑顔が返る。二人の間には、もはや迷いや不安はなかった。
「今日も一緒に頑張ろうね」
「はい!」めぐみの声には、力強さが込められていた。
昼になると、街はいつもより穏やかで、
カフェには常連客や観光客が訪れる。
めぐみは笑顔で注文を取り、ドリンクを提供する。
「こちら、ムーンラテです」
「ありがとう、楽しみにしてたんだ」
お客さんの笑顔が、めぐみの胸を温かくする。
クリスもそばで静かに見守りながら、時折アドバイスを送る。
「焦らなくていい。君なら大丈夫だ」
その言葉に、めぐみは微笑み返す。
「はい、クリスさん」
午後、カフェの外では小さな子供たちが笑いながら遊んでいた。
めぐみはその光景を見て、深く息を吸い込む。
「私…この街で、こうして生きていけるんだ」
クリスがそっとめぐみの肩に手を置く。
「めぐみ、今日も頑張ったな」
「クリスさん…ありがとうございます」
二人の視線が合い、自然と笑みがこぼれる。
夕方、街には祭りの残り香が漂い、
空はオレンジ色に染まっていた。
めぐみはふと、カフェの外を歩くクリスを見つめる。
「やっぱり、クリスさんと一緒でよかった…」
クリスは気づき、振り返って微笑む。
「めぐみ、これからも一緒にいよう」
めぐみの胸は跳ねる。
「はい、ずっと一緒に」
夜、カフェの窓からは月明かりが差し込み、
二人の影が優しく重なっていた。
静かな街に、笑い声や温かい灯りが広がる。
めぐみはそっと心の中でつぶやく。
「異世界に来てよかった…クリスさんと出会えてよかった」
クリスもまた、同じ思いでそっと彼女の手を握る。
二人の未来はまだ続く。
これからの毎日は、どんな困難も喜びも、
共に分かち合える日々となるだろう。
そして、異世界カフェ「クリームムーン」は今日も静かに光を放ち、
二人の幸せな日常を優しく包み込んでいた。
めぐみとクリスの恋は、こうして幸せに満ちた結末を迎えたのだった。
--完--




