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パワードスーツ勇者 ~ゴーレム技師が最弱女勇者の装備を魔改造してみた~  作者: 小河白明夫


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第77話 ランクアップ

 ある日勇者リシェルパーティーが冒険者ギルドにやって来ると、すぐさま受付嬢のリナリーから声がかかった。


「リシェルちゃーん!」


 リナリーは大きく手を振ってリシェルのことを呼んでいる。

 何かいい知らせでもあったのだろうか…と、リシェルたちは受付カウンターへと向かうこととなった。


「……なに?」

「実はね、リシェルちゃんにものすごくいいお知らせがあるのよ」


 やはり先ほどの様子からも分かる通り、いい知らせだったようだ。

 そしてそれは一体何なのか?


「なんとリシェルちゃん、ワンランク飛ばしでDランクに昇格です! おめでとー!」


 いい知らせとは、リシェルの冒険者ランク昇格の件であった。


「まあ、普通ならAランクのユニークモンスター倒した時点で即BかCに昇格してもおかしくないんだけど、リシェルちゃんの場合、ゼノさんが作った装備ありきでの戦果だから、うちの支部だけの判断では昇格させられなくって、本部の審査待ちになってたの」


 そして冒険者ギルド本部の判断により、ひとまずはDランクへの昇格となったというわけである。


「しかし装備ありきの戦果だからどうかとか、ギルドはいちいちめんどくさいな。俺だって自分では一切戦ってないのに、いつの間にかBランクに上げられてたぞ」

「ゼノさんの場合、自分が作ったゴーレムでソロで魔物討伐していたわけなので、それは普通に全部ゼノさんの戦果として扱われますから」


 ともかく、これでずっと一番下のFランクのままだった勇者リシェルは、ついにDランクへの昇格を果たした。


「はい、リシェルちゃん。これがDランクの冒険者カードよ。紛失すると再発行の手続きが色々と面倒だから、なくさないようにね」

「うん」


 こうしてDランクの冒険者カードを受け取ったリシェルに、早速ルルカが祝いの言葉をかけた…が…


「お…おめでとう、リシェルちゃん」


 ルルカはなんともいえない複雑な表情をしている。

 それは、リシェルの昇格は素直に祝いたいものの、後輩にあっさりランクを追い越されてしまったというショックもあって、気持ちの整理がつかないことの表れである。


 そこで、そんなルルカの様子を察したクララが、すかさずルルカを元気づけようとフォローする。


「だ…大丈夫です、ルルカさん。下には下がいますから」


 クララの現在の冒険者ランク、F。

 だが…


「クララちゃんはすぐにEに上がるでしょ。Eへの昇格条件は、討伐クエストを回数こなすだけなんだから」

「そう…なんですか?」


 ルルカの言う通り、Eへの昇格条件は討伐クエストを一定回数こなすことのみ。

 リシェルは状況が特殊だったため本部の判断待ちになっていたが、クララは足止めなどの呪術師としての役目は普通にこなしているため、直接魔物を倒していなくても討伐クエストの回数はカウントされる。


 したがって、クララのEランク昇格はもう間もなくといったところなのだが、実はそんなクララよりも先に昇格する者がいた。


「あー、あとそれと、ゼノさん、Aランク昇格おめでとうございます。ついにうちの支部初のAランク冒険者誕生ですね」


 リナリーの口から、唐突にゼノのAランク昇格が告げられた。

 だがしかし…


「いや、それいらないから」


 ゼノはそれを拒否したのであった。

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